2006年 6月の灯火採集
06.06.28 (水) 虫寄せの術 |
今年の梅雨は雨が多い それに加えて季節の巡りがかなり遅いように思う。 日照不足のせいかクヌギ等の樹液も出が悪い。例年ならミヤマがわらわら採れる時期なんだが、、 樹液も出てない雑木林をうろつくのもなんか空しい。 ここはひとつ灯火採集でちょっと楽をしよう。 幸い今は新月。 今日は風もなく、蒸し暑い。 今日やらねば何時できる?というくらい条件がそろっている。 発電機にガソリンを満タンにしてホコリにまみれた自作の灯火セットを倉庫から引っ張り出す。 pm8:30 少し雲が出てきたようで星も見えない、ますます好条件。 真っ暗な林道を登る、登る、、 よっ、、はっ、、おっとと、、到着。 所要時間15分 なんだかあっけなく着いてしまったが標高は推定300b前後。 ちなみに我が家は海岸沿い。 和歌山ってそんなところだ。 このポイントは植林三割残りが雑木といった感じ。 昼間の採集ではミヤマ、ノコギリをはじめヒラタ、スジ、ネブトと採れるクワガタの種類は多い。 もちろんカブもいる。 |
発電機始動
今夜の装備、20h型蛍光灯4本。
少し物足りないがこのポイントではこれで十分のはずである。
正直言えば水銀灯が欲しい所だが高価で手がでなかった。
もしあれば集まる虫の種類も増えるかも知れないんだが、、。
待つこと10分。 なにも飛んで来ない。
発生がおくれているのか? 集まるのは蛾のみ。
時計を見るとまだ9時すぎ。 まだまだこれから、とゆっくり構える。
カチャンと何かが蛍光灯に当たる音が。 明らかに甲虫だ。
本日の一頭目
本日の戦果
ヒラタの♀でした。
うーん、いきなりこいつが来たか。いつもはノコの♀が真っ先にくるんだが。
その後ノコやミヤマの♂が来るが小歯型ばかり
このポイント今夜の好条件から見ればこの程度ではボーズと同じだ。
突然首筋に何かがしがみ付いた。 慌てて振り払う。
ノコギリ♂大歯型
発電機の音で羽音に気がつかなかった。
でもこれでなんとか格好がついた。
あとはミヤマの大物を待つばかりだが飛んでくるのはこんなのばかり。
ミヤマ♂小歯型
クワガタ以外の虫はかなり集まっている
蛾がほとんどだがアオクサやチャバネのカメムシも多く気づかずに踏んでしまうもんだから臭くってしょうがない。
甲虫ではカミキリ、コメツキ、コガネムシが来るが目新しいのはないようだ。
この近くには広く山を切った場所があり、5月にモンクロベニカミキリが大発生していたこともある。
今夜のカミキリといえば、、
キマダラカミキリ
シロスジカミキリ
あとはアオスジカミキリ、ヤツメカミキリぐらいでちょっとショボイ。
ちょっと期待はずれ。
それより蛍光灯にカッチャンカッチャン当たってクワガタと紛らわしい。
pm10:30
灯火セットはこんな感じ。
蛾の嫌いな人にはパニックもの。
服の中に蛾やカメムシが入ってきたりもう大変。
これがなければ誰かを誘ってこれるのに、、
さすがにこの山の中で夜中に一人というのはあまり気持ちのいいものではない。
ただ割りと涼しく、意外にも蚊はほとんどいない。
それだけが救いと言えば救いだ。
pm11:00
そんなふうに蛾と戯れているうちにもクワガタは飛来する、が♀がやたら多い。
灯火では普通だがミヤマの大物がまだ来ない。 もう少し粘ろう。
帰りたい気持ちが頭をもたげて来た頃、やっと来た。
大物は今度は髪の毛にしがみついた。
次に来る時はコードリールを用意しよう。
とにかくエンジン音がうるさい。
ミヤマ♂大歯型
もう一匹、もう一匹と思うがきりがないので撤収。
発電機を止めて装備を車に積み込むまでが怖いんだよね、これがまた。
あと写真は撮れなかったけど初めてフクロウを見た。
それから気になったのがカマキリ、この季節に成虫が、、
サツマヒメカマキリ?
ヒメカマキリにそっくりで幼虫で越冬するサツマヒメカマキリというのがいるらしいが、、
灯火をするとなぜかミミズもやって来る。
あきらかに灯火に向かってくる
ミヤマ ♂ 大2 小2 ♀7
ヒラタ ♀1