擬態
昆虫の中にはその姿、形を他のものに似せて敵を欺くものも多く、そのほとんどが有毒の虫に擬態しています。
例えば毒のあるベニボタルに似た赤い翅の虫、毒針のあるハチに似た黄色と黒の縞模様の虫などは数えればきりがないほどたくさんいます。
なかにはトラカミキリの仲間のようにその動きかたまでそっくりで、ふいに現れるとどきっとさせられるものもいます。
アリも言わば針を失ったハチの仲間。 蟻酸という酸を出すので他の虫たちには嫌われています。 このアリに似た虫も何種類かいます。
写真はハチに似たガの仲間
網を張らないクモ
2本の脚が触角に見えます。
なかでも極めつけはホソヘリカメムシの幼虫(たぶん・・・)
頭部を拡大してわかるように「顎」ではなく「口吻」になっています。
背中側からではまんまと騙されてしまいます。
成長すると少しカメムシっぽく見えてきます。
変わったところでは鳥の糞に似た虫も・・
ホソアナアキゾウムシ
その名もトリノフンダマシ
あまり騙す気の感じられない
アカイロトリノフンダマシ
オジロアシナガゾウムシ
騙し、騙され、そのメリットは別にしても昆虫の進化は不思議そのものです。